漫画

めたぽ的、2018年この漫画がスゴい!

毎年書いている、漫画読みとしての脳内整理記事シリーズです。
毎年もう少し後の時期に書いているのですが、よくよく考えると本家がこの時期(夏頃)に発表してるんですから、待つ意味もあんまりなかったな、ってことで書き出しました。
ここから先にランキングを揺るがす大作が出るかもしれませんが、それはまあ来年に持ち越しということで……!?

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【140 OVER TWEET】「アクタージュ」「ランウェイで笑って」……ジョブコミックの面白さは『大器晩成』にある

私は割と昔から「漫画読み」なんですが、その中での自分の期待の閾値をここのところ急激に上回っている作品があります。
それがタイトルにもある「アクタージュ(週刊少年ジャンプ)と「ランウェイで笑って(週刊少年マガジン)」。どちらもいわゆる「職業」を舞台としたリアリティに迫る漫画です。
もっというと「アクタージュ」は『俳優』、「ランウェイで笑って」は『服飾デザイナー』と『モデル』という、世間的にいわゆる”華のある”職業です。
この記事をご覧になってる方にもぜひ知ってほしい漫画であることから、まずはご紹介から。

アクタージュ

女優を目指す女子高生・夜凪は有名芸能事務所スターズのオーディションで天才的な芝居をするも不合格。それは彼女の危険な演技法に理由があった。しかし、夜凪の才能に魅せられた映画監督・黒山が役者の世界に誘う!!

ランウェイで笑って

身長は、158cmから伸びなかった・・・。
藤戸千雪の夢は「パリ・コレ」モデル。モデルとして致命的な低身長ゆえに、周囲は「諦めろ」と言うが、千雪は折れない。そんなとき、千雪はクラスの貧乏男子・都村育人の諦めきれない夢「ファッションデザイナー」を「無理でしょ」と切ってしまい・・・!? 「叶わない」宣告をされても、それでも一途に夢を追って走る2人の物語。

※それぞれ公式より引用

率直に言うと、この2作とも、私は最初の頃は強い興味を持っていたとはいえません。特にアクタージュにいたっては一度中編に入るタイミング(デスアイランド編突入前)で読むのを辞めたという体たらくだったのですが、たまたま本誌で見返したデスアイランド編終盤の鬼気迫る表現とキャラクターに「おおお!?」となり、コミックス派として通読したところ、完全にハマってしまいました。第22話「ありがとう」、百城千世子が絞り出した一言と感情がぐちゃ交ぜになった横顔に筆致を感じずに入られません。
ランウェイで笑っては当初から読んではいたものの、他の人気作に比べてお世辞にも「売れ筋である」という意味での花形ではなかったことから、楽しみとか楽しみではないとかでもないフラットな気持ちで淡々と読んでいた程度だったのですが……6巻の怒涛の展開で一気に心打たれました。第49話「まるで台風」から第50話「今日から君は」に至って、キャラクターの思惑・意地・能力・関係が絡み合い貫かれた展開。作者猪谷言ノ葉が6巻の帯で「初めて無理を言って、いつもより多く収録してもらいました! どうしてもその話まで見てほしかった…!」と言うほどの巻末ヒキであり、コミックス派としての私も


と、感情を吐露してしまいました。

2つに共通するところが、「1シーンで全てを持っていく」強烈なパワーがあったこと。
誤解を招くので補足をすると、世にいう名作ヒット作にそういうものが無いわけではありません。むしろ名作らは常時そういったパワーを放っているからこそ、そこからさらなる先ターニングポイントが起きた際にパワーを感じても、その「差」を感じづらいのです。
アクタージュやランウェイで笑っては人物群像劇であるからこそ、まずは人物の掘り下げ・性格の描写を積み重ねないといけない。愚直に、地道に、的確に。それでいて読者に展開を悟られるような掘り下げ方ではいけない。シビアで、デリケートな仕事だと思うんですよ。ためて、ためて、ぶっ放す。だからこそ読み手に伝わる一撃の重みが半端なかった。
例えるならば私の中で暗殺教室やデスノートといった作品が「常時80点くらいのテンションで連載し、ターニングポイントで98点をぶちかます作品」だったとするなら、アクタージュやランウェイで笑っては「常時は70点くらいのテンションで連載して、ターニングポイントで99点を取りに来た作品」と感じたわけです。総合力はいわゆるヒット作の方が評価が高くなってしまう、それは仕方ない。でも、要所のパワーで「記録より記憶に残る」意識取りについては、クリエイターの意地を感じるなあと思うことしきりでした。
本当は、このコマが!この展開が!刺さったんだよ!と熱弁したいんですが、これらの感情はぜひとも皆さんにはネタバレを取り入れず読んでほしいからこそ、そういう引用はいたしません。

そして、語りたいという気持ちと、長文記事というにははばかられる程度の文字量だったからこそ、”140 OVER TWEET”のくくりで文字起こしをいたしました。今年の推し作品として、ゴリ押しをさせていただきます!

ナナマルサンバツへのラブをあらためて語る

ナナマルサンバツという漫画があります。
競技クイズを舞台とした漫画で、月刊ヤングエース掲載。年末に掲載している記事「めたぽ的、この漫画がすごい!」においても、毎年プッシュしております。連載漫画内においては、諸手でオススメしたい漫画です。
でも、どちらかといえばあまり知名度が高い漫画とはいえません……アニメ化もしたんですが、事情によりあまり高いクオリティではなく、世間的にバズるまではいきませんでした……。

だからこそ、ファンがおすすめポイントを推していかなければなりません!
段階を踏んで、この漫画の面白さを微細に紹介をしていきたいと思います。

 

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めたぽ的、2017年この漫画がスゴい!

今年も書きます、1年でハマった漫画を取り上げてオススメしていく記事です。
本家「このマンガがすごい!」も、私の記事も12月に上げていたのですが、今年は師走がホントに師走してて記事を書く余裕があるか不透明であることから、余力があるうちに書くこととしました。
ちなみにタイトル。本家を求めている方への検索妨害をしないようにあえての変換ずらしをしているんですよ、あえての。

では、続きからご紹介。
(引用部分【あらすじ】はWikipediaからの引用です。興味があったら、是非お読み下さい)
 
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【140 OVER TWEET】ただいま、ジャンプは復活の兆しを感じさせている

ハンターハンターの復活ばかり取り沙汰されている週刊少年ジャンプ(以下、単に「ジャンプ」といいます。)ですが、私としてはむしろ注目しているのは新連載陣。ここのところの新規作品がかなり高確率で当たっており、すごく面白いと思っています。
私自身、立ち読みでさらっと最初の数ページだけ読んで、そこで面白くないと感じたら完全に読み飛ばしてしまう、ファンタジー作品殺しなところはあるのですが(そのせいでアカデミアと食戟のソーマは実は読み飛ばして、後々そろ面白さがわかってコミックス派となりました)、それでもなお生き残って読ませてくれる作品は初速の面白さが段違いの作品。
現在のジャンプで「いい!」と思っている新規作品をピックアップしてご紹介します。(紹介していない作品はお察しください。でも、その中にも中堅となってる作品は普通にありますので……)

Dr.STONE

アイシールド21を原作した稲垣理一郎が原作をしてるだけで、期待値はかなり高かったんですが、ファンタジー読まず嫌いの私ですら引き込ませる設定だった。
人類全てが石化し、そして石化が溶けた主人公ズが地球を取り戻すストーリー。
武器に「科学」を備え、いわゆる「漫画的サイエンス」ではあれど、理屈に則った手法で敵との対決、石化の解読を進めていく工程は非常に飲み込みやすいですね。
これ、非常にゲーム的というか「シヴィライゼーション」チックなんですよね。実質的には原始時代からやり直している歴史作品であることから、原始時代から順調に科学が進歩していくとすれば、ファンタジーバトルのインフレがどうなってもイヤミがない。
本当に良い設定だと思います。

シューダン!

ジャンプのサッカー漫画は「アレ」以外魔境オブ魔境。20週以内打ち切りとかザラであり、私もジャンプのサッカー漫画にはよい印象を持っていません。
そんな中でのコレ! ボーイミーツガールを組み込んだ、「才能ある女子」が「少年団」に入り、サッカーする漫画。青春モノとしてもサッカーモノとしてもすごく美味しく読めています。
言っちゃなんですが、系譜としては「さよならフットボール(月刊少年マガジン)」の系譜なんですよね。決して、扱われてなかったテーマではない。
でも、シューダン!は「現実」より、もっと明るい路線でこのテーマを描きそう。
競技ダンス部は継続で連載していても中堅でいけたはずなのに、あえて畳んで、そして超短期スパンでこれを繰り出してみたところを見ると、この作者の本命でしょう。
バクマン。の福田真太のようなしたたかさを感じている一本で、楽しみにしています。

ぼくたちは勉強ができない

ラブコメはラブコメなんですけど、勉強がテーマなのも意外と捨てておらず、たまに「努力」に対する金言が普通に出てくるんですよね。
ありがちな設定ではあるんでしょうけど、どうも引き込まれるんですよねえ。ラブコメは語れば語るほど変な熱量がこもっちゃいますので、短く「見てください!」程度にしておきます(笑)

「ロボレーザービーム」とかも面白いんですけど、それより上にこの3本を!って感じでした。「暗殺教室」と「食戟のソーマ」が同時に生まれたあの時期のような勢いを感じています。