140 over tweet

【140 OVER TWEET】ただいま、ジャンプは復活の兆しを感じさせている

ハンターハンターの復活ばかり取り沙汰されている週刊少年ジャンプ(以下、単に「ジャンプ」といいます。)ですが、私としてはむしろ注目しているのは新連載陣。ここのところの新規作品がかなり高確率で当たっており、すごく面白いと思っています。
私自身、立ち読みでさらっと最初の数ページだけ読んで、そこで面白くないと感じたら完全に読み飛ばしてしまう、ファンタジー作品殺しなところはあるのですが(そのせいでアカデミアと食戟のソーマは実は読み飛ばして、後々そろ面白さがわかってコミックス派となりました)、それでもなお生き残って読ませてくれる作品は初速の面白さが段違いの作品。
現在のジャンプで「いい!」と思っている新規作品をピックアップしてご紹介します。(紹介していない作品はお察しください。でも、その中にも中堅となってる作品は普通にありますので……)

Dr.STONE

アイシールド21を原作した稲垣理一郎が原作をしてるだけで、期待値はかなり高かったんですが、ファンタジー読まず嫌いの私ですら引き込ませる設定だった。
人類全てが石化し、そして石化が溶けた主人公ズが地球を取り戻すストーリー。
武器に「科学」を備え、いわゆる「漫画的サイエンス」ではあれど、理屈に則った手法で敵との対決、石化の解読を進めていく工程は非常に飲み込みやすいですね。
これ、非常にゲーム的というか「シヴィライゼーション」チックなんですよね。実質的には原始時代からやり直している歴史作品であることから、原始時代から順調に科学が進歩していくとすれば、ファンタジーバトルのインフレがどうなってもイヤミがない。
本当に良い設定だと思います。

シューダン!

ジャンプのサッカー漫画は「アレ」以外魔境オブ魔境。20週以内打ち切りとかザラであり、私もジャンプのサッカー漫画にはよい印象を持っていません。
そんな中でのコレ! ボーイミーツガールを組み込んだ、「才能ある女子」が「少年団」に入り、サッカーする漫画。青春モノとしてもサッカーモノとしてもすごく美味しく読めています。
言っちゃなんですが、系譜としては「さよならフットボール(月刊少年マガジン)」の系譜なんですよね。決して、扱われてなかったテーマではない。
でも、シューダン!は「現実」より、もっと明るい路線でこのテーマを描きそう。
競技ダンス部は継続で連載していても中堅でいけたはずなのに、あえて畳んで、そして超短期スパンでこれを繰り出してみたところを見ると、この作者の本命でしょう。
バクマン。の福田真太のようなしたたかさを感じている一本で、楽しみにしています。

ぼくたちは勉強ができない

ラブコメはラブコメなんですけど、勉強がテーマなのも意外と捨てておらず、たまに「努力」に対する金言が普通に出てくるんですよね。
ありがちな設定ではあるんでしょうけど、どうも引き込まれるんですよねえ。ラブコメは語れば語るほど変な熱量がこもっちゃいますので、短く「見てください!」程度にしておきます(笑)

「ロボレーザービーム」とかも面白いんですけど、それより上にこの3本を!って感じでした。「暗殺教室」と「食戟のソーマ」が同時に生まれたあの時期のような勢いを感じています。

【140 OVER TWEET】近頃テレビがおもしろい 〜ねほりんぱほりん(NHK Eテレ)〜

昨今テレビが面白くない。テレビを見ることが少なくなったという人が特にミドルレンジにおいては多くなった時代。
多分に漏れず私もどちらかというと、テレビを見るなら暇つぶしはネットとか本で、となっていたのですが、この秋口、一気に面白いバラエティが復活してきた印象です。
ひとつはTBSの「クイズ☆スター名鑑」。これはもう有名なのでいいでしょう! 4年前に一度終わった「クイズ☆タレント名鑑」の復活型で、ゲストが一切放送禁止ワードに配慮しない自由奔放さにとても好感が持てるのですが、私として推したいのは、タイトルの「ねほりんぱほりん」です。
この番組は本当にすごいと思いました。概要としては「顔出しNGの訳ありのゲストと、山里亮太とYOUが民放じゃなかなか扱わないテーマでトークをし、NHKお家芸の『人形劇』でトークの毒毒さをマイルドにする」ものです。
過去2回の特番から週レギュラー(水曜日23時)にあがってきた番組なので、まだ放送回も多くないですが、これまで扱ったものも「偽装キラキラ女子」「元国会議員秘書」「元薬物中毒者」「二次元しか愛せない女子」「ハイスペック婚女子」とインベタ突きすぎなラインナップです。
そのうえ、オープニングが今はもう放送されてないですが「ヤン坊マー坊天気予報」のクオリティ高いパロディにしてたり、「元薬物中毒者」の回ではOPで「YAH YAH YAH」をかける始末。山里亮太が「NHKもどうかしちゃったんですね」と放送開始会見でいうのには全力で首肯です。
逆にこれ、人形劇でエグみを取らないと、とても対談方式じゃ放送できないですよ!
先日は、民放24時間テレビの裏番組で「障害者の感動ポルノ」を扱ってみたり、ぶっちゃけ、この頃のNHKの攻めの姿勢、好きです。
放送法を盾にした集金理念に賛同はできませんが、ニュースからバラエティから「にゃんぼー」のようなサブカルコンテンツまでやたらできが良いので、そこは評価して、文句言わず料金払っています。

現時点でも、結構じわじわと人気が上がってる印象ですが、もっとこの番組、爆発的にブームになってもいいと思います。ほんとに。
ワイプ芸でチープになってる民放のバラエティ作成に一石を投じてくれますよ。

【140 OVER TWEET】「カラデシュ領事府」のツイッターアカウントに唸った話

またわけのわからないタイトルですね。「カラデシュ領事府」とは、カードゲーム「マジック・ザ・ギャザリング」に登場している架空の施設です。
その施設がリアル世界にてツイッターアカウントを開設して、その中で博物館等の「展示品」をプロモートするという取り組みをしていました。
言い換えれば、発売パック「カラデシュ」の展示品(アーティファクトカード)や人物(クリーチャーカード)の宣伝アカウントですね。
単なる宣伝ではない新しい没入感を見出す取り組み。このツイッターアカウントを見た瞬間、唸りました。
ファンタジー世界として圧倒的な深度を誇るマジック・ザ・ギャザリングであるからこそできた取り組みだ!と。
もちろんプロモーションのみならず、丁寧な「それっぽい」普通のツイートもしており、その完成度に深みを出しています。

このやり方は、これから先もいろんな世界に広がってほしい。
これまでも色々なゲームで、いわゆる公式アカウントというものはあったものの、フォロワーとの対話を中心にしており世界観の構築にまでには迫っていない印象でした。
こういう「割り切り」で、一つ線を引いたやり方、アリなのではないでしょうか。

【140 OVER TWEET】白ゆき姫殺人事件・虚構推理・うみねこのなく頃に

※執筆を塩漬けしてたのを引っ張りだしたことから、少し話が遡っています。

平成28年4月1日に金曜ロードショーにて放映された「白ゆき姫殺人事件」。食い入る様に見てました。
数年前の原作とはいえ、あんまりネタバレすべきではない中で感想を言うとすれば、「見えない範囲は自分たちの正義で断罪をするべきと判断したのだから、ボコっていい という現代の病理」の作品でしたね。
滅茶苦茶大好きなタイプの作品であり、そしてピンとくる人もいるかもしれません。タイトルに上げたゼロ年代やテン年代の近代小説について、根底はどれもこれも「それ」でした。
うみねこのなく頃にはともかく、虚構推理はとても実写化向けであり、原作的にはそちらのほうが先だったにもかかわらず、白ゆき姫殺人事件が先に市場を作り上げてしまった今、これはもう実写化の道はないのでしょうね……。

さて、つい最近NHKドキュメンタリーで問題となった「貧困片親少女が夢を目指しているにもかかわらず、その実態にある程度の金があるのではないか」といわれ、まとめサイトが作られ、買物情報が特定され、住所が……という流れがあったこと。上記、現代の病理をなぞっているようで……本当に怖いと思いました。これ、悪いのはNHKであり、その基礎調査が甘かっただけで、この女子高生は「内申点目当ての調子乗りで脇が甘い子」ではあるものの、ここまでのプライバシーをひけらかされるのは「違った」はずなんですよね。

そんなこんなで、虚構推理漫画版4巻が先日発売しました!
推理パートの直前という滅茶苦茶いい切り時で切っており、盛り上がる5巻の発売までに是非読んで欲しい作品です! みんな、読もう!(ダイレクトマーケティング)
 

【140 OVER TWEET】「パナマ文書」は別に何も引き起こさないでしょう?

※昨今問題になっている「パナマ文書」の漏洩に関して、経理で飯を食っている者としてのスタンスを呟きます。これは、一個人としての見解であり、団体等のオフィシャルな見解ではないことを申し添えます。

パナマ文書(パナマぶんしょ)またはパナマペーパー(英語: Panama Papers)とはパナマの法律事務所、モサック・フォンセカ(Mossack Fonseca)によって作成された一連の機密文書である。
文書は1970年代から作成されたもので、総数は1150万件に上る。文書にはオフショア金融センターを利用する21万4千社の企業の、株主や取締役などの情報を含む詳細な情報が書かれている。これらの企業の関係者には多くの著名な政治家や富裕層の人々がおり、公的組織も存在する。合計2.6テラバイト (TB) に及ぶ文書は匿名で2015年にドイツの新聞社『南ドイツ新聞』に漏らされ、その後、ワシントンD.C.にある国際調査報道ジャーナリスト連合 (ICIJ) にも送られた。80か国の107社の報道機関に所属する約400名のジャーナリストが文書の分析に加わった。2016年4月3日、この文書についての報道は149件の文書とともに発表された。関連企業・個人リストの完全版は同年5月初めに公開される予定である。
〜(中略)
モサック・フォンセカ法律事務所は長年にわたって巨大な数の企業の管理を行っており、特に2009年にその数は8万社を超えていた。パナマ文書には21か所のオフショア金融センターにある21万社を超える会社の名前が記載されており、そのうち半分以上はイギリス領バージン諸島で設立したもので、パナマ・バハマ・セイシェル・ニウエ・サモアなどの地域に設立したものも多い。モサック・フォンセカ法律事務所は100カ国以上のクライアントとは業務上の関係があり、そのうち多くは香港・スイス・イギリス・ルクセンブルク・パナマ・キプロスの企業である。この法律事務所は500社以上の銀行・法律事務所・投資会社とともに、クライアントの要望に応じて1万5600社以上のペーパーカンパニーを作った。そのうち、香港上海銀行は2300社、デクシア、J.サフラ・サラシン(J. Safra Sarasin)、クレディ・スイス、UBSはそれぞれ500社、ノルデア銀行は約400社のオフショア会社の設立に手伝った。
出典:wikipedia

よくわからない方も多いので、ざっくりと噛み砕くとなると「日本の会社の内、海外に会社を持っているような大企業や富裕層は外国での収入と合算して税金を計算します。その制度を悪用し、タックスヘイブン(租税回避地)での収入を過度に少なく、もしくは赤字にすることにより日本での税金を少なくする手法に加担していたモサック・フォンセカ法律事務所の契約者リストが漏洩した」ということになります。
よくペーパーカンパニーとか聞きますよね? あれにかかることなんですが、この漏洩。確かに大ごとではあるのですが、すぐに日本政府や税務当局が解決しなければいけない問題はないし、解決に動くことはないのではないかと思います。
だって、基本的に国は、大企業が外国子会社を大なり小なり、ホワイトなりグレーなり使ってなんやかんやしていることは知っていますし、税制改正と大企業の経理がラインをめぐってイタチごっこしていることは十二分に承知していますから。
また、相手はどれもこれも名だたるメガカンパニーや社会的に影響のある人物。パナマ文書のような大規模レベルであっても、裏を取って分析・検証しないまま「ぶっこむ」ことをすると後々訴訟問題に発展する恐れがありますし、時間と人員を取らなければいけません。その点では「一市民のタレコミ」と何ら変わることはないでしょう。
菅官房長官は「日本政府として文書を調査する考えはない」という見解を示してはいますが、ここは「日本の公務員はパナマ文書をポイする」ってことではないと思います。当局レベルでは色々な所はまず検証すると思いますし、「国は仕事をする気がない!」と怒るのは早計ではないと思います。
ある意味、「後々やばくなることについてリスクヘッジをしたい」と考えた人達が自主的に税務申告するケースがあるのではないでしょうか。