TV・映画

【140 OVER TWEET】「シンゴジラ」「君の名は。」テレビ朝日放映に民放の底力を見た

この年末年始、「シンゴジラ」「君の名は。」という2016年の邦画界を席巻させた2本の映画が相次いでテレビ朝日系列で放送されましたね。
スクリーンで見てたのに、案の定もう一回見てしまいました。
その中で唸ったのが、放映方針だったんですよね。

シンゴジラは、まさに視聴者に配慮した編集。
民放である以上CMが入るのはどうしようもないことであるのですが、タイミングが絶妙でした。
盛り上がるタイミングでは絶対入れず(多分すごい入れたいと思ってたはず)、ちゃんとチャプターごとに一息を入れるタイミング、場面転換があるべきタイミングでCMを入れてくれたお陰で、むしろ視聴者が息継ぎをできるような配慮にすらなっていました。
2時間通しで見るより、このスタイルのほうがあっている方もいるはずです。

君の名は。は、それとは真逆。CMを徹底的に楽しませる方向へ振り切っていました。
長尺CMで明らかに君の名は。の縦軸を意識したストーリー型のCMが複数にわたってあり、特に「Z会 クロスロード」「Society 5.0」は秀逸でした。(もっとも、「クロスロード」は初出2014年であることを考えたら奇跡的なミッシングリンクですが)
Z会が秀逸すぎて、新作のはずのソフトバンクとデビルマンが霞んじゃいました。
ザッピングしてる視聴者は明らかに意識してるんですから、そのCMも食い入る様に見るでしょう。CMの狙うところドンピシャじゃないですか!
「田舎と都会」「遠距離」「先輩と後輩」「携帯電話」「クロスミッシング」のテーマを担うCMであれば、放映効果は特に高いんじゃないかなと思いました。

この2本は、テレビマンとしてのテレビ朝日の底力を見せつけた仕事だと思います。
映画を活かすための最大限のシナジーを狙うやり方を模索し、狙いははまったと思っています。

それを考えたら、フジの「アナと雪の女王」は本当に下手だったよなと思います。
エンディングにホームビデオをバックにしてLet It Goを流すとかいう控えめに見て狂った編集。
ディズニーファンを冒涜すらしてるんじゃないかと思っていました。

もはやテレビは独占メディアではない時代。
テレビマンのエゴを見せつけるのではなく、コンテンツを尊重してほしい。
凋落する局と、存在感を見せつけた局。その明暗を見せつけた一件なのではないかと、強く思いました。

参考動画 「Z会 クロスロード」「Society 5.0」

過去執筆記事

「君の名は。」は面白かったんですが、少しモヤモヤしました(2016.9.4)

アマゾンプライム独占番組「ドキュメンタル」は絶対見てほしい番組であることを口すっぱく伝えたい

メリークリスマス。良いお年を。明けましておめでとう御座います。
年の瀬も迫る年末の休み、ゆったりできる日を迎えたことから、前々から見たかったシリーズを一気に視聴することとしました。
それがタイトルにもある「ドキュメンタル」。アマゾンプライム独占という、中々気合を入れないと視聴できない番組なんですが、私はアマゾンプライムを本線の配達の面で多岐にわたり使用していることから、こちらもするっと見ることができます。アマゾンプライムはほんといいですよ。

さて、その「ドキュメンタル」。どのような番組かというと、松本人志がMCをつとめ、「6時間、お笑い芸人が10人だけ同空間にいて、笑えば退場、最後の生き残りが賞金総取り」という、いたくシンプルな舞台です。

 

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Miliというアーティスト

かつて、「城平京という作家」という記事を書きました。私が、ただ尊敬している活動をしている人を、好きなように褒めちぎっただけのチラシの裏記事です。
今回もその趣旨です。ただただ好きな人物について紹介する記事でなので、そういう「開拓」を求めていない人には何も響かない記事かもしれません……。

Mili。Wilipediaにおいては以下のような紹介を受けています。

Mili(ミリー) はmomocashew、Yamato kasai、Yukihito Mitomo、Shoto Yoshida、Ame Yamaguchi、AO FUJIMORIからなる音楽グループ。2012年に結成された。MiliはリズムゲームCytusとDeemo、その他のゲーム、コマーシャルビデオ、アーティストなど、様々なメディアに楽曲や歌詞を提供している。

音楽ゲームにおける楽曲提供でその存在を知ったのですが、そのゲームである「Deemo」はピアノを用いたゲームであり、もちろんMiliの楽曲もピアノ伴奏がなされています。その中に響く、Miliのボーカルであるmomocashew(以下、「モモカシュー」といいます。)の声の透明感が果てしないんだ……!
あんまり前置きで語りすぎると、続きを読んでくれる需要が減ってしまうので、以下は続きから!

 

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【140 OVER TWEET】「陸王」は面白い、でも僕は「ゲスい上司と銀行員」が見たいんだ

TBS日曜劇場2017年秋クール「陸王」、面白いですね。半沢直樹でお馴染みの池井戸潤原作、日曜劇場枠としては「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」「下町ロケット」「小さな巨人」に続く5作目ですね。
半沢スタッフが再集結という触れ込みで作られた今作はプロデューサー伊與田英徳の演出らしさが随所に見られ、半沢構成の手堅さと、新作としての斬新さが光り、原作を見ていない身としては次話が楽しみです。
一方、生意気な話、まだ「爽快感」がないですよね。メインバンク融資課長(大橋)に対し「マラソン足袋の商品化はこはぜ屋の悲願であり、それを提案・支持してくれた融資課行員坂本さんは同志であり、シューズの開発をやめるわけにはいかない」とやり込めたシーンはそれなりの爽快感があったものの、銀行のロジックにある程度の正当性があるからこそ、もにょっとしてしまう感じがします。
また、見ている方として論点が2つあることが気になりまって、没入しにくいことがあるんですよね。
「茂木と毛塚のマラソン界の宿命の対決」と「『陸王』を巡る、大手メーカー『アトランティス』及びメインバンクとのビジネス喧嘩」。ドラマでやるには2テーマのフリについていくのにちょっと大変な感じがまだあります。
これは、ルーズヴェルト・ゲームのときにも感じていたのですが、野球パートと合併闘争パートも、話に入れ込めるまではなかなかフリについていくのが大変な所があったのです。
個人的には、その他の池井戸ドラマのようにビジネスの苦悩一本のみを掘り下げに掘り下げていける作品をドラマ化してほしいのですが、こればっかは好みなところがありますよね……。
爽快感とかエンタメ性を考えたら、このあたりを構成に組み込める作品のよさがあるのも重々承知しています。

非常にゲスい感想ですが、池井戸作品には「現代の水戸黄門」という視点でどうしても見てしまいます。クソみたいな上司・幹部や銀行員をやり込めて、そのうえで商品開発や出世闘争において大成功を収めてほしい。
現実は全てうまく行かないことにみんなジレンマを抱えているわけなのだから、せめて夢くらい持ってもいいじゃないか。
「陸王」も最後には爽快感の溢れる作品になることでしょう。継続視聴をしていき、日曜日の夜を清々しく過ごせる秋となりそうです。

「久保みねヒャダこじらせナイト」打ち切りがショックすぎて

ごぶさたしております。めたぽです。
この7月に部署異動があり、日々の事務量が膨大になってしまい、とても記事が執筆できませんでした。
ようやく連休を迎えた今、一つショッキングなエンタメニュースがあったので、筆を執りました。

それが、フジテレビ土曜深夜(関東ローカル)に放送しているトークバラエティ「久保みねヒャダ こじらせナイト(以下、「こじらせナイト」といいます。)」が改編期に伴う打ち切りされてしまうということで、つい昨日その最終回を迎えました。
この番組は本当に好きで、それこそ「めたつぼ」で2015.3.28に「しゅみめたぽ。【第3回:久保みねヒャダ こじらせナイト】」という記事を書いてその魅力を短文ながら紹介していました。その時は短かったんですが、今回はその魅力をちゃんと力を入れて語りたいと思います。

 

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