めたぽ的、2019年この漫画がスゴい!

漫画、好きですね。大好きです。
どれくらい好きかと言うとこのブログの中でサブカテゴリとして「漫画」を独立させるくらいです。
今年は漫画読みとしては大きく変革がありました。それが「紙」の漫画を一切買わなくなったことです。過去当ブログにおいて「(本の)自炊化(※裁断してPDFにする行為)のすゝめ」という記事を書いていたのですが、その意識がこじらせてさらに一歩先に……電子書籍の購入のみに切り替えたということです。
自炊の手間すらはぶきたかったという理由もあるのですが、もう一点「見開きをちゃんと楽しむ」のであればやっぱり電子書籍でないといけなかったんですよね。自炊は背表紙を裁断して行うものである以上、ページの境目は全て切断することになるので、見開きも容赦なく切らなければいけません。そこをちゃんと楽しめるのが本当に良いところだと思った!

電子書籍は全てKINDLEで購入してるんですが、よく言われるのが「サービスが停止したら全部没収なんでしょ!? 怖いよ!!」というのがあるのですが、断言しましょう。アマゾンが吹っ飛ぶ自体になったら、それは世界の経済圏が崩壊してて本を読めるような状況じゃないと思います(核戦争レベル)。
そういう意味では「本を読める状況にあるときにアマゾンがKINDLEから撤退する」ってのはないと考えています。それよりもKINDLEに切り替えてから(セールも多いので)これまで手を付けてなかったジャンルや作品に積極的に興味をもつようになって、その中での大当たりがめちゃくちゃ多いってのが大収穫でした!
そんなこんなで今年の十傑はかなり去年と様変わりしています(前置き) 「続きを読む」からよろしくどうぞ!

 

1位 図書館の大魔術師 good!アフタヌーン
2位 アクタージュ 週刊少年ジャンプ
3位 SPY×FAMILY ジャンププラス(アプリ)
4位 ブルーピリオド アフタヌーン
5位 有害指定同級生 ジャンプSQ
6位 さよなら私のクラマー 月刊少年マガジン
7位 ランウェイで笑って 週刊少年マガジン
8位 虚構推理 月刊少年マガジン
9位 呪術廻戦 週刊少年ジャンプ
10位 乙女怪獣キャラメリゼ コミックアライブ

前年の記事と比較するともうガラガラポンといったレベル。いっそのこと別人じゃないかと疑われても仕方ないレベルです。
先んじていっておくとここから外した漫画に関して興味がなくなったなんてことは断じてなく、前文で上げた電子書籍化による発掘によって「あっこれすごい」と気づいたインパクトによる選出であることもきっと多くはあることから、ここから興味が「定着」するかは翌年を待ってみないとわからないところもあります。
ただ、それでもここで上げた作品のクオリティはお墨付き! 一つ一つ感想を述べていきますので、食指を伸ばしてもらえる一助となれば光栄です。

1位 図書館の大魔術師

今年読み始めた作品の中では数馬身差で突き抜けていったえげつない作品です……! 既刊はいまだ2巻と連載から間もない作品ですが、そこまで読み終えた時の「放心」と「次巻への渇望」の感情はいまだ忘れられません。
ジャンルはいわゆる「ハイファンタジー」。架空の世界により描かれるガッチガチのファンタジーであり、読み手としての経験上この手のジャンルは「しょっぱなで読者のハートを掴まないと早々に見限られる」エッジの強いジャンルです。
このフリでこの扱い、言うまでもないですがそこは「わしづかみ」してきた。一巻表紙を引用しましたが、その表紙にあるようにこの作品は原作「風のカフナ」があり、そのコミカライズなんですよね……そうあるように見えますよね。
しかし、この「風のカフナ」という作品、実在してないんです。要するに、作品の雰囲気出しのために、この作品を「伝記調」もしくは「創作調」としてファンタジー世界により描かれた一つの「作品(本)」として扱い、この日本によってコミカライズされた体にしているわけです。
カフナはこの世界の用語で「司書」でありますが、同じく表紙にある「著者のソフィ=シェイム 翻訳の濱田泰斗」も謎めいている存在。いきなり舞台を現代地球に移してきてもおかしくない振れ幅があるんですよね。表紙だけでもそういう変化球をカマしてくる作品なんです。
表紙だけでこんな早口になってしまいましたが、中身も激アツ。執念とも思える筆致で描かれるハイファンタジーの世界に、「本」という漫画好きとして身近なものを扱いつつ世界に溶け込ませていくことから、ファンタジーとしてのルールを咀嚼しやすく、しかしその中でも丁寧に今後の展開への伏線を展開しており、その後の展開への期待の念がつきません。(引用したこの見開き。このレベルの筆致が相当なペースで描かれます)
合間に描かれる「民族感」「差別感」のメッセージ性も小手先ではない描写もあり、特に「仕事感」「努力感」への表現は社会人ほど突き刺さるとすら感じました。実際2巻掲載の9話「時鐘のつばさ」においてのそれ、目頭にすら来るレベル。
下手に引用して、見られる方のインパクトを崩したくないのでコマ引用はいたしませんが、本当に「大人ほど見てほしい漫画」と、ガッツリオススメしておきます。

アムンという小さな村に暮らす耳長の少年は本が大好きであったが、耳長で貧乏だった為、村の図書館を使うことができなかった。そんな少年は差別が存在しない本の都・アフツァックに行くことを夢見る。ある日、少年は憧れのアフツァックの図書館で働く司書(カフナ)と出会う。この司書との出会いが、少年の運命を大きく変えることに──。孤独な少年が未来を切り拓く、異世界ビブリオファンタジー堂々開幕!!(公式より引用)

2位 アクタージュ

ほとんど総入れ替えを期した今年のランキングにあって、引き続いて熱意は強いものとして「アクタージュ」を推しておきます。
去年ハマった時点においての「デスアイランド編」からさらに魅力的な展開となり、「銀河鉄道の夜編」でその人気を不動のものとし、現在の「ダブルキャスト編」においては、『そんな展開! ウケないはずないですやん!」って感じで毎週のようにジャンプの発売を渇望しています。
言っちゃえばジャンプらしくない職業モノではありますが、その実は女性ダブル主人公によるバチバチのバトル漫画であり、ジャンプの縦軸を全力で突っ走る熱い漫画。
そのハマりっぷりは右カラムにおけるサブカテゴリ「漫画」バナーに百城千世子を起用するほどです。
この漫画、百城千世子が絡みだすと途端に展開が締まるんですよね。本当にいいライバルキャラをクリエイトしたなあと感嘆することしきりです。
引用は、この1年で一番良かったシーンをチョイスとさせてもらいました。

過去の記事も合わせてどうぞ。

3位 SPY×FAMILY

ツイッターにおいてとんでもないレベルのプッシュがフォロワーにおいてされており、「理詰めによる面白さの構築が常軌を逸している(要約)」との評があまりにも興味深かったので購入。そして「これはすごい」と膝を打ちました。
ジャンル自体は過去に映画等でよくある「夫婦がスパイと殺し屋」のスパイコメディではあるんですが、そこにたった一個のスパイスである『子供が「テレパシー持ち(人の心が読める)」である』、という設定を差し込むことで展開をどう転がすか全く読めない独自の味を作り出すことに成功しているのです。
諸設定に負けないレベルの各話の作りには本当にうなされ、ツイッターでもつぶやいたのですが、この設定を今後転がすにあたって「イケる」ジャンルがラブでもラブコメでもコメディでもバトルでも育児モノでもよい状況と思えるくらいには受け皿が頑丈。
それだけ欲張りに構えていても破綻していない奇跡の構築力があり、「骨組みからしっかり作った無骨に面白い漫画」を読みたいのなら両手を上げてオススメします。
ちなみに、おすすめの一コマはこちら。手榴弾のピンをエンゲージリングに置換する一コマ。なんだその発想力。

凄腕スパイ<黄昏>は、より良き世界のため日々、諜報任務にあたっていた。ある日、新たな困難な司令が下る——…。任務のため、仮初めの家族をつくり、新生活が始まるのだが!?スパイ×アクション×特殊家族コメディ!(公式より引用)

4位 ブルーピリオド

この作品については割と漫画読みにおいて知名度が高いかなあとは思うのですが、この1年で本腰を入れて読みました。案の定ハマった。
ジャンルは「美術」。美大受験を目指す主人公と、その奥深い世界における「苦悩」と「努力」を重厚に描写する作品です。
前々から言っているのですが、私は「文化系バトル」が大好きです。今年はランキング外としていますが「早押しクイズ」を舞台とした『ナナマルサンバツ』とかも大好きであり、スポ根はスポーツだけではないのだな〜と思うことしきりです。
美術作品において素人が感じる凄さを理論的に解説もしており、それらが美術畑に入ったばかりの主人公である矢口の視点においても語ることもありすごく飲み込みやすい。
荒々しく描く水彩調のタッチは作品にすごくあっており、勢いも熱意も半端ない。いっそのことよっぽど「友情」「努力」「勝利」してます。アフタヌーン作品だけれども。

成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎(やぐち やとら)は、ある日、一枚の絵に心奪われる。その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。
美術のノウハウうんちく満載、美大を目指して青春を燃やすスポコン受験物語、八虎と仲間たちの戦いが始まる!(公式より引用)

5位 有害指定同級生

ギャグ漫画。もっといえばエロギャグ漫画。なんだけれども、ギャグがキレッキレ過ぎて微塵もエロを感じてません。
なにせ作者のツイッターアカウントからして「狂気を計算して発散する」様子をありありと感じられ、執筆後記漫画的ツイートを見て漫画に興味を持ちました。

徹頭徹尾汚くてどこを引用しようと思ったんですが、こういった方です。これでも大分引用を取捨選択しました……!
内容が内容ですのでコマ引用をしないのですが、作者のボキャブラリーの豊富さをありありと感じるセンスいっぱいの作品。エロなんですが、小学生に刺さるギャグと言うよりは大人に刺さるギャグですね……。
読み手を選ぶことは間違いないのでまずは1巻から、もしくはジャンププラスにおいての無料掲載分からぜひ!

真面目なクラス委員・八橋みやこは、無難で堅実な平穏ライフを過ごしていた。しかし、隣の席の都城玲華によってその日々は崩壊。破廉恥極まりない彼女の言動に振り回されっぱなしの八橋さんは、無事都城さんを更生させ平穏な日々を取り戻せるのか!?(公式より引用)

6位 さよなら私のクラマー

過去、一記事をまとめました。

「四月は君の嘘」で一躍脚光を浴びた漫画家ですが、現在連載しているサッカー漫画「さよなら私のクラマー」が真骨頂ではないかと思っています。
舞台は女子サッカー。イキリではないのですが、私はサッカー漫画が本当に読めなくて、GIANT KILLINGやDAYS、キャプテン翼ですらしっくりこなかったという苦手な実績があります。
でも、これは読めた。その理由は、とにもかくにも「台詞回しの上手さ」が際立ったというところがありました。
引用した「ベッケンバウアーにできて 私にできないってことはないわ」のような、クサそうにみえてその実小気味良い台詞が散りばめられ、時々でスポットが当てられるキャラクターが二転三転する、まさに22人が主人公(11人×2チーム)のスピーディな漫画となっています。
女子サッカーという舞台であれど、いわゆるキャラクターのアイドル性を舞台とした作品ではなく、試合中の硬派さはかなりガチガチの域。「四月は君の嘘」で舞台設定の緻密さを重視した作品性から一転、「さよなら私のクラマー」ではライブ性の真骨頂を見せてくれている感じです。

7位 ランウェイで笑って

「アクタージュ」とともに一記事したためた職業漫画の私的な二枚看板。「服飾デザイナー」と「モデル」を舞台としたきらびやかな舞台設定の作品です。
線のシャープさから女子ウケの方の高さを感じそうですが、実際は真逆。マガジン連載の名に恥じない、硬派なバトル漫画です。
昨年取り上げた6巻のヒキのインパクトが相当だったんですが、裏切らず「芸華祭編」を締め上げ、現在は「Aphro I dite編」となっていますが、会社内活動にあたる編であることから割と「凪」な展開であることから、今は落ち着いてると判断し、この順位としました。
だからといって面白くないなんてことは断じてなく、実力を示し会社内の立場と信頼を勝ち取っていく展開はバトル漫画として文句なく、その後に来ることが見えている、千雪とタッグを組んでの大舞台によるファッションショー編前日譚としての「修行編」としても地盤を固めてくれています。
華やかさ、熱さ、市場のニーズ、どれをとっても、ドラマ化待ったなしの作品だと思っています。

8位 虚構推理

ここにコミカライズ作品を挙げることって、本当はあんまりしたくないんですよね。
コミカライズって、小説が評判良かったから行われるものであり、はっきりいって人気が確約されているものであると思います。
でも「虚構推理」は実際のところ立ち上がりはコミカライズですが、途中からは漫画オリジナルをノベライズする展開としており、これは原作者城平京が本職の小説家だからこそできる展開だなと感じています。
「鋼人七瀬編」が終わってからは短編でしのいでいて、得意の『屁理屈感』が弱かったのですが、『スリーピング・マーダー』編は城平京の真骨頂。
今ある状況・証拠から事実を推理し、「事実は真実でなくてもよい」という着地を前提とする展開はわくわくしますし、「鋼人七瀬編」の軸を再度やってくれる展開です。小説版が既に発売しており知ろうと思えばオチを知れるのですが、私はあえてコミックス派としてそちらを待っています。
なお、他にもコミカライズで気に入ってる作品は「薬屋のひとりごと」や「裏世界ピクニック」。こちらも原作の魅力を存分に引き出してて面白いですが、今回は名前だけということで!

9位 呪術廻戦

時折ジャンプはとんでもない新人を発掘しますが、本当にこの作品と作家芥見下々は化け物だった。ジャンプに描かれるべくして描かれたとんでもないクオリティの漫画が来たな、となりました。
描写の適度な粗さがバトル漫画としての勢いをたゆまず表現し、ある程度の理屈性をもって描かれる展開は、例えるのもなんですが「HUNTER×HUNTER」のような漫画が好きな人にはほぼ受け入れられうような品質。
明らかにキメラアント戦編へのリスペクトを感じるような舞台回し(断言しますが、「パクリ」ではない。これは「リスペクト」と感じるべき表現でした)。これが「毎週読める」ってのはジャンプにとっての救世主でしょう。
だからといって小難しくなく、若者的言い回しが台詞回し全体に染み込んでいるので読んでても全くイヤミがない。「BLEACH」以来の死に際を扱うジャンルとしては諸手を挙げての大看板となる一作。

類稀な身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁は、病床に伏せる祖父の見舞いを日課にしていた。だがある日学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、化物が現れてしまう。取り残された先輩を救う為、校舎へ乗り込む虎杖だが!?(公式より引用)

10位 乙女怪獣キャラメリゼ

初見時、その「設定オバケ」っぷりに口があんぐりとなりました。
「恋する女の子が、ドキドキが最高潮になると大怪獣になってしまう」という泥酔状態でないと正気を保てない設定を、当然のようにまっすぐ転がす胆力。
そしてそれを支える、誠実にハイクオリティな怪獣の表現。
少女漫画畑の方なんだから、そこは可愛い怪獣でもコメディでもごまかせたところを、ガッチガチの怪獣を書くからこそ中身のコメディ性との対比でいわゆる「シリアスな笑い」が爆発力を持ち、みるみるぐんぐん面白さを感じる次第でした。
「怪獣になる少女主人公」と「みんなのアイドル」だけで十分成り立つ舞台設定に「怪獣を愛し、追い求める少女」まで放り込んでかつてない路線のラブコメにする縦軸、読んでて尊敬しきりです。
ツイッターで公式に一話公開されているので、まず読んでみませんか? 単に少女漫画として構えても、とんでもなく緻密な画力であり、少女漫画としては久しぶりにハマった作品です。(それこそ「桜蘭高校ホスト部」位前のハマりにはさかのぼりますね・・・)

謎の症状に悩まされてきた女子高生「クロエ」。人と関わらず過ごしてきた彼女が、学園一のモテ男「新汰」と接触するとき、真の力が解き放たれる——。(公式より引用)

これらの作品、今年の大プッシュです。解説から琴線をゆすられた方、ぜひともそのまま読んでくださいね!

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コメント

  1. 匿名 より:

    アクタージュの「この1年で一番良かったシーン」がめちゃくちゃわかりみ深志でした。
    SPY×FAMILYのとこ、「子供がサトラレ」というのはテレパシー持ちか表現合わせるならサトリのミスですかね。

  2. めたぽ より:

    コメントありがとうございます。
    アクタージュの魅力、現在もとどまるところをしりませんね……! このコメントをしてる週の本誌掲載で千代子が夜凪への勝ちたい気持ちをつまびらかにするシーン、本当に大好きです。

    スパイに関してのご指摘ありがとうございます! 表現不適だったので訂正をいたしました〜

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