いい意味の「アメリカかぶれ」が生む任天堂の快進撃 スーパーマリオオデッセイは「三の矢」になれるか

ここのところの任天堂の快進撃、すごいですね。Nintendo Switch(以下、「Switch」といいます。)の売上が絶好調であり、それを支えているのは緻密な発売計画。
ローンチソフトに「ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド」という、圧倒的な作り込みにより描かれたゼルダ世界のオープンワールドを体現し、ある程度の期間を空け「マリオカート8DX」「スプラトゥーン2」と大作ソフトを出すことにより、盛り下がりを一切感じさせません。
今月末には任天堂のド看板であるマリオの3D最新作「スーパーマリオオデッセイ」が発売されます。「スーパーマリオギャラクシー2」以来マリオから離れていたのですが、今回のマリオには非常に琴線が刺激されたことから、購入しようと思っています。
さて、私の日記は置いておいて。Switchに入ってからの任天堂の開発のベースに共通点を感じたというお話。
それがタイトルにある「アメリカかぶれ」です。褒めてますよ。

ゼルダの伝説BOTDは、外国発の一大ジャンル「オープンワールド」へのとっつきやすさを周知した奇跡のアクションRPGだった

私もこのタイトルはしゃぶりつくしたんですが、そりゃまあ凄かった。
目の前にある景色全てに触れ、壊せ、まさに生きている世界だった。
でも、オープンワールドって決して新しいジャンルではないんですよね。歴史を遡るとどうやら1990年代にはもうこのジャンルはできていたらしく、日本においてその存在が認知されたのは「シェンムー」だと言われています。
その後あまり日本では定着していなかったのですが、外国では一大ジャンルとなっていました。
昨今は日本でも「メタルギアソリッド5」「ホライゾンゼロドーン」「グランド・セフト・オート」等が良い売上を記録していますが、どちらかというとゲーマー訴求ジャンルであった向きがありました。
でも、ゼルダは任天堂ファンであれば認知度が高いジャンル。ゼルダだから買った!という、これまでオープンワールドをプレイしたことがない人にも、ジャンルの魅力が伝わったのではないでしょうか。

(参考:オープンワールドの歴史を辿る映像作品「Open World Origins」が公開、初代『GTA』『シェンムー』など登場

「Open World Origins」と名付けられた上記映像では、13分ほどに渡って広大なマップとプレイヤーの気の赴くままにゲームを楽しむことが出来る「オープンワールドゲーム」の魅力が紹介されています。古くはAmiga/Atari ST向けに1991年にリリースされた『Hunter』、そしてシリーズ最新作『GTA V』も好評な『Grand Theft Auto』シリーズ、初代『Far Cry』や『シェンムー』など名立たるオープンワールドゲームが次々と登場。SFテイストなスペースシムから『Forza』シリーズのようなドライブシミュレータ的な作品まで、数多くの名作オープンワールドゲーム達が解説されています。

スプラトゥーンはアメコミタッチで「キュートにポップに殺伐」できた、奇跡のTPSだった

ここ数年の任天堂における最大の「発明」は「スプラトゥーン」でした。
しかし、ヒットはすれども、発売前からこのシリーズがここまで任天堂の屋台骨になると予測した方は多くなかったであろうと思います。
少なくとも私は予測できませんでした。
理由は、あまりに「任天堂らしくないタッチ」、もっというと「日本らしくないタッチ」だったからです。
タイトルで韻を踏まれているように、スプラトゥーンは「カートゥーン」路線。俗に言うアメコミやアメリカンなアニメ路線で、色合いが濃かったんですよね。
この濃い色味が日本人に受け入れられるかと思ったんですが、結果は想像以上。いまや任天堂になくてはならないコンテンツとなりました。
そして、この殺伐感がないデザインだからこそ、ゲーマー層以外にもこういった対人シューティングを訴求することができ、ジャンルとしては異例の売上、e-sportsとしても一定の地位を築いたといえるでしょう。
これまでのTPSはいわゆるリアル路線しかなかったので、通好みな印象が強かったことを考えればそこに一石を投じたのは大きな革命といえるでしょう。ここから、流れるようにPUBG(PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS)等をプレイし始めた人もいるのではないでしょうか?

スーパーマリオオデッセイは……? 宣伝とサンドボックスの世界観は明らかに「ブロードウェイ」を意識している……?

こればかりは発売前なので推測の域を出ませんが、ミュージカルを基調とした宣伝はブロードウェイへの意識を強く感じますし、マリオの世界観ではこれまで見られなかった「リアル等身によるリアルな都会」も、サンドボックス系ゲームの主流となるもの。強い国外への意識を感じます。

3本を並べ、言いたかったこと

これまで日本のゲーム(別にゲームに限ったことではないのですが)はガラパゴス市場であり、日本では売れるけれども国外ではさっぱりという傾向が強かったです。それは決して任天堂も例に漏れてはいませんでした。
しかし、昨今の意識は違う。「アメリカかぶれ」というよりは、「アメリカのいいとこ取り」をそれぞれ、一部だけども伝統的なシリーズに組み込むことで化学反応を起こし、非常に完成度が高いゲームを作り上げています。
市場は正直で、ゼルダ・スプラトゥーンともに高い評価・高い売上、そしてそれに伴い任天堂は株価の上昇するなど、好感のもてる循環に入りました。
マリオオデッセイはどうなるんでしょう? 発売前レビューの評価は高く、かなりの売上があると見込まれています。

マリオオデッセイが発売すると、しばらく「弾」がないことから、ここから任天堂がどう展開していくかは楽しみですね。
ただし、その後は3DSのターン。ポケモンを中心にしての計画を進めてくるはずです。非常に強い流れで、向こう一年を見ていきそうだと感じました。

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