ゲームアプリ「ダンジョンメーカー」という快作へ送るレビュー

つい先日、タイムラインを賑わせた一本のゲームがありました。
それが「ダンジョンメーカー」。聞くところによると、ダンジョンにモンスターを設置し勇者(このゲームでは「勇士」と称されてますが、日本での知名度上の便宜を考え、記事上では「勇者」と表現します)の侵略を防ぐ、日本で「勇者のくせになまいきだ。」(以下、「ゆうなま」といいます。)シリーズが走らせた基軸を、アプリとして練り上げた作品である、と。
それだけなら、所詮二番煎じだろう……となりそうですが、タイムラインの熱量が半端なかった。

グラフィックがドット・キュートで懐古ゲーマーをそそらせる。テンポが良くやめ時を失う。運と戦略のバランスが絶妙。
飛び交う中毒者のツイートに「おいおいこれは半端じゃねえな」と思い、気がついたときには、購入してしまいました。

なんてったって、360円。昨今基本無料のガチャゲーが全盛であることを考えれば、有料ゲームに一歩踏み出すのは中々勇気がいるのですが、本来ゲームってのは5000円とか払ってやってたじゃないですか。
いつからぼくらはゲームに対し数百円をケチりながらも、3000円をさくっとガチャにポイ投げするダブスタ民族になったのだろうか。
ある意味、王道だと考え、踏み出してみました。ここからは感想です。
購入に一歩踏み出そうとしている方の後押しになれば、と筆を執っています。

 

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【140 OVER TWEET】スプラトゥーン2ミュージックへの愛情 ABXYの鼓舞するところ

過去に「【140 OVER TWEET】スプラトゥーン2ミュージックへの愛情 マストはテンタクルズではなく……?」という記事を書き、スプラトゥーン2におけるジャズサウンド表現についてラブを振りまいていたのですが、その第二弾です。
ゲーム内バンドに「ABXY」というものがあり、公式の表現を引用すると「イソギンチャク女子ボーカルの独特なキャラクターとピコピコサウンドでイカ界のヒットチャートを爆進中の4人組だ。」とあります。
ABXYというバンド名はおなじみ任天堂ハードのコントローラーの4つのボタン名から取っていつつ、そのまま読み方として「アビクシー」とかにも取れる、とてもいいネーミングですね。
この世界の「ボーカル」というのはいわゆるイカ語ですので、前回紹介のカレントリップに比べたら「ザ・スプラ」なサウンドとなっています。
折角なので、公式からサンプルを紹介したツイートを引用しますね。(1つ目はスプラ1初登場時、2〜3つ目は昨今の大型アップデートでスプラ2に搭載された新曲です)

1のときはピコピコ感の中にクールさを残していたサウンド。2はそれがキュートに明るい方向に持っていってる気がしませんか?
おそらくはクール成分がテンタクルズに持っていかれてるから、方向を「こっち」に寄せたと思うんですよね。
ぱっと浮かんだのは「いきものがかり」と「Perfume」的なアッパーサウンド。J-POPのツボ感ある音楽で高揚感があり、このサウンドが流れた時の勝負は非常に内心盛り上がっています。
カレントリップが観戦に向く「外向き」ナンバーと評するなら、一方ABXYはプレイヤーに向けて鼓舞をする「内向き」のナンバー。
ゲーム性はもちろん世界観においても非常に緻密なバランスを表現してくれているスプラトゥーン。
近日中には拡張パック「オクト・エキスパンション」による掘り下げも用意されており、まだまだこのゲームには底が見えません。
Switchをお持ちの方は、本当に買って楽しんで頂きたい一本です。

  

圧倒的異端 「名探偵コナン ゼロの執行人」感想

真実は、いつもひとつ……?

毎年のように邦画のヒット作として春口に放映される「名探偵コナン」シリーズ。
漫画としては超長編としてあまりにも有名で、私自身全てを読んでいるわけではないのですが、いわゆる「要所」を押さえている程度でした。
コナンがヒット作ということはわかるのですが、映画については実はほとんど見ていませんでした。それこそ子供の時にやっていた「時計じかけの摩天楼」とかをテレビ放映した時に見る程度で、映画館に通ってまで見るという習慣はこの作品についてはありませんでした。
ただ、今年のは違和感があるくらいSNSがガヤガヤしていた。ネタバレを避けた程度の感想を見ても、「公安」「司法」「政治」が入り乱れるポリティカルな話だと、「それコナン!?」みたいな感想が飛び交っており、「相棒」とか「小さな巨人」その他組織紛争……いわゆるポリティカルサスペンスが好きな私にとっては興味があったので、今回については見に行きました。
ここから先はネタバレ、ある程度あります(予告映像にあるシーンは堂々と表現します)。できれば、思いを共有したいから、是非ともまずは映画館に足を運んでほしい、それから見てほしいですね。損はさせません。

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【140 OVER TWEET】Vtuberというブームには素直に乗っておきたい


Vtuber。バーチャルユーチューバー。昨今のネット界隈で一気に勃興したコンテンツですね。
ユーチューバーというコンテンツそのものはもはや定着してきてきたところがあるのですが、Vtuberという「2次元キャラクターによるユーチューバー」は企画者は天才かよ、という隙間産業であったことから一気に広がることになりましたね。

参考:キズナアイだけじゃない!? 個性派キャラ大量“Vtuber”入門(AV Watch)

私自身イキリオタクな言いぶりになりますが、ほぼほぼ有名所がキズナアイしかいない時代(昨年夏頃)からちょいちょい動画は見ていたのですが、いわゆる「親分と四天王」体制になったころはあまり見ておらず、「時代が追いついた!」とびっくりしたところがあります。
Vtuberのことを語るウェブメディアは数あれど、その辺があえて語らないことをせっかくなので私としては呟きたいなと思うんですけど、このコンテンツ。広告代理店が流行らそうと思って流行らせたことが消費者がわかるコンテンツなのに、受け入れられた、結構珍しい例な気がするんですよね。
アパレル業界ならともかく、ウェブ業界の消費者って結構ひねくれてて、流行らそうと思って動かされているコンテンツには食いつきが鈍い印象があるんですよね。かつて話題になった「ステマ」。これが嫌悪されたことが最たる例だったと思います。
Vtuberはそういった広告代理店による調整と根回しがかなり関与しているコンテンツだと思います。
数々の法人が有名所のVtuberを抱え(例:エンタム(ミライアカリ、猫宮ひなた)、アップランド(電脳少女シロ)、いちから(にじさんじ)、Active8(キズナアイ)等)、角川等の紙面展開の機動力もかなり早かった。そしてキズナアイは冠番組を持つなど、メディアへの展開力もかなりパワーを感じることを考えると、「流行らせる」ことを見越して動いていたのが明らかに見えるレベルです。
そういうの、ってこれまではかなりウェブユーザーからは嫌われていて、なんだかんだVtuberにハマった人達もそこは勘付いていると思います。

でも、流行った。それは、コンテンツとしての面白さ、訴求力が圧倒的だったから。
Vtuberは姿を出さないという特殊性があることから、どこから一点突破できる能力があれば、それが非常に印象強くなり受け入れられるんですよね。
私としては一番ハマっているのは「月ノ美兎」。美少女キャラを演じておけばいいものの、たたずまい・トークテク・企画力のそれが全て芸人に振られている性能にぞっこんとなりました。
はじめにキズナアイという「超王道」で浅く広く業界を探り、シロやミライアカリというちょっとえぐった振れ幅のあるキャラクターでニッチ需要を探った。そこに現れたのじゃロリという計算外が、この分野においてはニッチ需要に底がないことを証明した(まさか美少女キャラをかぶったコンビニバイトおじさんが受け入れられるなんて想定できません)。
ニッチ需要に底がないのならあらゆるニッチが攻めてくるでしょう。それが現段階のVtuberの勃興だと思います。

これは、新しい分野の商品が現れる時の理想的な流れだと思うんですよね。
そして、これからもまだまだ底がないと思います。個人的には、いちから(にじさんじ)の人材発掘力には目をみはるものがあると思っていますので、これからも「埋もれている天才」を発掘してほしいと思います。

「140 over tweet」カテゴリ用サムネイルを新設します

おなじみ専属イラストレーターのダレムくんに、「140 over tweet」カテゴリ用のサムネイルイラストを描いていただきました。
左の「壺」はかつて遊戯王サイトを営んでいた時の自画像扱いだったモンスター《メタモルポット》であり、ハンドルネーム「めたぽ」の由来です。
なんだか久しぶりにこの造形を見た気がしますね!

テーマは「語りすぎてパニックになっている『めたぽ』を『ツイッターバード』がたしなめる」構図。
今後、過去記事にも置き換えをはかっていきますので、しばらくお待ちください。