「QMA ロスト・ファンタリウム」リリース ここが良いとこ悪いとこ

携帯アプリゲーム「クイズマジックアカデミー ロストファンタリウム(以下、「QMAリウム」といいます)」がリリースされました。このゲームは、ゲームセンターで稼働中のクイズゲーム「クイズマジックアカデミー(以下、「QMA」といいます)」を携帯ゲームとして楽しめるように調理されたスタンスのゲームであり、QMA特有のクイズ方式も基本的にはほとんど楽しめることから、往年のファンにも十分満足をしてもらえるゲームとなっています。
……含みがあるような表現に見えますか? はい、含みは、あります。タイトルにも示したように、褒めたいところと批判をしたいところがどうしてもある、仕上がりになっています。
私自身QMAシリーズは5〜天の学舎まではかなりヘビーにプレイしており、そこから先もプレイ時間はともかく興味は継続している、かなり愛好しているタイトルです。だからこそ語りたいところがあるので、プレイを考えている方は続きからどうぞ。

 

キャラと音楽を活かす路線はとてもよい

QMAの魅力はなんといっても、著名声優陣によるアニメーション。
QMAニウムにおいてもシナリオ及びゲーム中にキャラクターがしゃべり、シナリオにいたってはなんとフルボイスです。
シナリオ自体はゲーセンの流用とかではなく、完全新作ですので、これらボイスも新作撮り。新人とかを使っているゲームではないのでそこの力の入れようが半端なく、素直にスゴいゲームだと思います。
音楽についても、これまでに培った資産を申し分なく使っています。新作音源はないものの、これまでの音楽のクオリティが見事であり、基本的にはフルオケ音源。
ゲームセンターで遊んでいた感覚を気軽に家で遊べることは非常に素敵です。要するに、根幹をなすところは及第点と思っています。

肝心のクイズは、未経験者には魅力的。経験者には「これがないの!?」が目立つところ

QMAの魅力はなんといっても多種多様なクイズ形式とその問題量。特に問題量についてはギネスブックに掲載されるほどの圧倒的な量であり、それを支えるのが多くのクイズ形式です。
王道の◯☓や四択のほかにスロットリールを回して語句を選択するスロットクイズや、タッチパネルでそのものの正解を打ち込むタイピングクイズや、四択形式の選択肢から複数の正解を選ぶ一問多答等、色々ありました。……ゲームセンターでは。
そう前置くのはお察しの通り、QMAリウムにおいてはそのクイズ形式が限られています。ワンタップで済む◯☓・四択・連想や画面幅の負担が少ないスロットクイズは実装がされているのですが、他の形式の実装がありません。
当然といえば当然なのですが、気軽に遊ばせるニーズに寄り添う以上、複雑な操作を要する形式の実装が見送られているんですよね。
QMAといえばカルトとも言えるレベルのクイズも実装されており、それを解けた時の「ドヤ感」が魅力を成立させていたところがあります。
それらの根幹であるのが「タイピング」「エフェクト」「キューブ」「順番あて」「一問多答」「線結び」といった勘が介在しづらい形式であるだけに、それらが見送られたのが非常に残念。
それらを排除し「丸くまとめる」ことにより、とっつきやすくはなったものの魅力は削がれたという感想は抱かざるを得ません。

細かい「表示」にも、QMAカルトファンには反応してしまいます。なぜ外した!?

先述した「ドヤ感」を為すのは、ゲームセンター版では表示されている情報である「全国正答率」。
回答後表示されるその情報で正答率が非常に低い問題を正解できた時のカタルシスは尋常ではなく、また「この知識の認識率はこの位なのかあ」と単純に面白みを増すものであるだけに、表示を省いたのは残念です。
アプリクイズゲーム界では先駆者である「魔法使いと黒猫のウィズ」はしっかり表示があり、その辺りの細かい所が満足度の地盤を固めることには認識の乖離があると思います。
また、昨今のQMAのアップデートにおいては革命的であった「ニュースクイズ」の表示。QMAは直近の時事問題をどんどんと新作クイズとして投入していくことも魅力の一つであり、ゲームセンターでは新作問題には「ニュース」表示をしています。
今回のアプリにおいてもかなり最近の時事問題があることは確認済であり(◯☓で、この度の冬季オリンピックにおいて出場停止がされている国についての問題を確認しました(ロシア))、新作を投入しているのであれば「ニュース」を表示してほしいところです。
新鮮な問題の投入は、きっとアクティブ率にも影響するはずです。

満場一致の否定率。識神メティス役声優「のん(能年玲奈)」の起用は止められなかったのか

アプリの評価にもかなりの影響を及ぼしており、私も完全にそう思っているのですが、オリジナルキャラであり当アプリのマスコットキャラ「識神メティス」。
キャラデザ自体はQMAの世界にあっており受け入れられるのですが、その声が本当に!棒読みで聞いていられない!
シナリオへの影響も多く、ガチャにもボイスあり。要するにゲームをプレイする限り離れられない声なんです。それをこなすにはあまりに「経験無し俳優」が担うには大役すぎた。どう考えても聞いていられないのです。
せっかくQMAの世界には各ジャンルの「先生」という知識役が、「商業科」というガチャにも耐えうる設定があるのに、オリジナルキャラで魅力を濁してしまったのは本当に悲しくてなりません。
穿った見方をすると、QMAニウムという捨て駒を使い、のん(能年玲奈)とのパイプを掴もうという考えが見え隠れしてしまいます。
たまたまクイズつながりなんですが、私の大好きな作品「ナナマルサンバツ」がアニメ化されたのですが、ヒロインの声優(川島海荷)があまりにも棒読みすぎて聞いていられなく視聴しなかった経緯があります。作品は好きなのに。
クイズ作品業界には、なんか妙な闇があるんでしょうか!?

(参考リンク:ナナマルサンバツのヒロイン声優・川島海荷の棒読みがヤバすぎると話題に

願わくば「対戦」の余地がほしい

QMAニウムにもマルチプレーの実装はあるのですが、いわゆる協力プレー。4人で敵を倒すモードのみです。ぶっちゃければ、ゲームセンターの方で現在主流となっている形式です。
QMAは過去は16人対戦という知識の争いをしていたんですが、アクティブプレイヤーの減少により、現在ゲーセンでは9人対戦モードとなっています。……それも正直、フルゲート(9人一杯埋まる)になっていないんですけどね。
ゲーセンという敷居の高い場所より、携帯アプリだとアクティブは増すのでしょうから、今こそ「対戦」に回帰してみませんか!? 正直あのゲームの対戦ってめちゃくちゃ楽しいんですよ! 単独正解したときのアドレナリン半端ないんですよ!

……色々言いましたが、QMAリウム。根幹はスゴいしっかりしているゲームなんですが、生えている幹に少し「青い実」があったり、剪定しなければいけない枝があったり、「メンテナンスが必要な盆栽」みたいなゲームです。
魅力はありますので、クイズを毛嫌いしない方は是非ともプレイしてみて下さい。クイズの純粋な魅力を楽しめるゲームです。

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