シノアリスが面白かったので、是非ともやってほしいおはなし

私、基本的にはいわゆる「ガチャゲー」ってのをしなかったタチなんです。パズドラ・グラブル・モンスト・FGOといったメガヒット作品はおろか、熱心なドラクエ信者であるのに、ドラゴンクエストモンスターズスーパーライトですらまともに遊ばなかったんです。
しかし、2017年6月上旬にリリースされた新作アプリ「シノアリス」が何故か妙に琴線にきたのでインストールを行い、ポチポチとシナリオを楽しんでいたところ、非常に面白く、スタミナが枯渇するくらい遊んでしまっているので、改めて紹介してみたいと思います。
(※本文内、ゲーム名の略称表記をばんばんと使います。ご了承ください。)

 

 

ゲーム概要と感想

そうはいっても、マイナーなゲームでは断じてない模様です。リリース前から公式ツイッターは40万人超のフォロワーを抱え、これは現在のグラブルと同規模であり、これだけでもリリース一ヶ月未満のゲームとしてはかなり異例の出だしであることは見て取れます。
スクエニ運営、開発はポケラボ(グリーの100%子会社)。原作及びディレクターはヨコオタロウ(ニーアシリーズでおなじみ)。キャッチコピーは「それは『最悪』の物語。」、ざっくりと言えば、実在するおとぎ話の主人公(不思議の国アリスetc)が、作者を蘇らせるために作者以外のキャラクターを殺さなければいけない状況となり、戦っているというディストピアな世界観な物語です。
この設定をひと目流した時に思ったのは、「なんて横に広げやすいきれいな設定なんだろう」でした。世界のおとぎ話の数だけ展開できるのですから、ネタ切れとは無縁の世界です。
FGOもこの手法が取られていて、歴史の偉人を扱うというこれまたネタ切れ無縁の手法であることから、すごい発想だなあと思いました。
話を戻してシノアリス、おとぎ話を単にきれいになぞるのではないところにさらに引き込まれました。シノアリスがテーマにしているのはおとぎ話のテーマの「真逆」。
特に顕著なのが「ヘンゼル・グレーテル」ですが、これを二人ではなく解離性同一性障害とみられるような幻覚設定と捉え、「兄様といつから◯◯しなくなったのだろう」を繰り返すシナリオは、ドン引きしながらもぞくぞくとしました。

交流がしやすい「ギルド」のつくりが新鮮だった

これまであまり携帯アプリゲームを触ってこなかっただけに、ログインをしてる人と完全にフリーチャットができる、MMOみたいな仕組みがある意味新鮮で、イン意欲がそそられました。
結構現在はまだ、皆さんが探り探りプレイしていることもあり、フリーチャットができる「ギルド」を一番活用するコロシアムが開催されていないことから、みんなが丁寧かつ誠実で、遊んでで心地よいというのもありますね。
その潮流が、プレイヤーの、公式ツイッターアカウントに対する態度にも現れている気がします。
おそらく想定を上回る人気(アクセス)にサーバが悲鳴をあげたのか、リリースして一週間は特に回線落ちでゲームにならず、公式アカウントも謝罪一辺倒、広報担当も疲労困憊を隠しきれないような文体の崩れが見受けられていたのですが、プレイヤーらがさすがに「休んでいいから、万全な体調で整備に努めてくれ」という態度になり、「ハーフタイムメンテ」なるワードが生まれ、渾然一体とした文化ができました。
個人的にですが、FGOの最初期のころを思わせるような混沌っぷりで、そのFGOが覇権の一角を占めていることを考えると、シノアリスもその中に食い込めるスペックがあると考えています。


(特にこれ(↑)が、限界感をにじませているなあと思いました)

ここからはちょっとゲスい話

他の読み物でも話したのですが、アプリゲーム市場はレッドオーシャン。パイの奪い合いが熾烈に行われています。
その中で覇権を取ろうと思ったら、やっぱりキャラクターの魅力が大事なんですよね。
シノアリスはおとぎ話軸であることから、若年層キャラクターが作りやすく、調理が難しいヘンゼル・グレーテルも「一人の女の子が解離性同一性障害で男兄弟の人格も持つ」にしたり、ピノキオも「中性的ショタっぽい女子?(本当は男子かも)」にしたりするなど、落とし所はプレイヤー層のレンジにハマっている気がします。
魅力的なキャラクターはガチッとハマっていることから、あとは、いわゆるアンソロジー描きとか同人誌描きにアンテナを立ててもらえるか、だと思います。
ぶっちゃけていえば、伊東ライフとかが来たらもう勝ち確定ですよね!
ツイッター検索をする限り、色んな絵描きの方が落書きベースでアップしてたり、キャラクターの絡み絵を書けていたり、二次創作ベースにおいてはおおよそ公式の狙い通りに事は進んでいる印象です。
(画像は主人公の一人「赤ずきん」の、イメージイラスト。キャッチコピーが既にまがまがしいですね)

シナリオが、チャプターごとに3行〜10行程度の小説により進む形なので、行間をプレイヤーが埋めざるを得ません。
でも妄想に必要な材料は出ており、これこれこうだから……あっ(察し)、みたいな感情になるんですよね。
現状知り得ている情報からでも、主人公らはもしかして実際は「アレ」なんじゃないか、と想像させてたり……? タイトルも「死のアリス」「アリスのSIN(罪)」……ミーニングが悩ましいですね。
パズドラ・モンストのようにド直球にヒットする作品ではないですし、あんまり人前では出しにくいゲームかもしれません。
ただ、世界観や展開共に、鋭い切っ先を是非とも体験してほしいです。興味のある方は、是非プレイしてみてください。

(参考インタビュー記事 『シノアリス』×『ニーアオートマタ』コラボ発表記念スペシャル会談!ヨコオタロウ×齊藤陽介×岡部啓一が一堂に会す!(ファミ通App)

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