「スプラトゥーン」のアンロックはいいアンロックだと思う

「スプラトゥーン」、いいですよね。記事一発目から流行りものをネタにする、背に腹を代えていかないスタンスです。おそらくこの記事タイトルで読んでくれてる人は説明不要とは思うのですが、任天堂によって発売された陣取りガンシューティングゲームです。爽快なギターサウンドがCM的にも耳に残っている方も多いと思います。わからない方は、2014年E3出典の公式映像をご覧の上、続きにお進み下さい。

映像を見るだけで、なにをすればいいのか一目瞭然なのがよかったですよね。対戦ゲームでありながら、殺伐さを削ぎ落とした作り。突き詰めたらもちろん殺伐さや理不尽さもあるのかもしれませんが、少なくとも導入でそのようなことを感じることはないでしょう。そして、投稿日時点でも今なお繰り返されるオンラインアップデート。
使えるブキ(武器)も、いわゆる「銃」や「ライフル」系統以外にも、「水鉄砲」「バケツ」「筆」等、水が絡めばブキとして認められるというような形で随時追加されています。ブキがオンラインアップデートで随時追加される。この文面を見て、ゲーマーであり、かつスプラトゥーンをプレイしていない方には、「なんで初めから全部ブキ使えないんだよ! 中古対策か!」と思われがちなのですが、これ、スプラトゥーンプレイヤーにとってはそう思わない割合が高いと思うんですよね。

ブキを「触る」タイミング

この手のゲームは、どうしてもプレイし続けていると自身の性格嗜好により手に馴染むブキは限られてくるんですよね。私にとってのメインブキは「リッター3K」。スナイパーとして遠くから前線援護し、「ナイス!」をもらえた時は至上の喜びですね! 話がそれました!
話を戻します。……初めから全ての武器が並んでいると選択の余地はあれども、大多数の人はすべての武器を触り切る前に手に馴染むブキが確定し、存在が浮いてしまうものが出てきてしまう可能性が高いです。しかし、いわゆるアンロックによる解放が随時あると、新鮮さはもとより「今日開放されたものは一つだけだから、触ってみようかな」という気持ちが起こりやすくなり、そこから自分のフェイバリットを見つける人も多いはずです。
同じ理屈で、対戦相手にも新ブキを持つ人が多くなることから、その強みをやられることで体験し、「なにくそ自分が使ってやっつけてやる」という気持ちになりますね。
その点同じアンロックによる解放といえどもスーパーマリオメーカーのマップパーツ解放はちょっと悪手でした。マリオメーカーはリアル時間及びステージ作成時間で使用可能パーツが随時解放されていきましたが、マリオメーカーのようなゲームを望む層が「どんどん使えるパーツが増える」ことに喜びを感じるとは思えませんでした。
むしろ初めから仕込まれたパーツを全て使い、「ぼくの考えた最高のステージ」を作りたいのが自然なゲームだからです。

アンロックの本分は、長期にわたる話題性

そういったスプラトゥーンのアンロック。任天堂広報のドンピシャな戦略も相まって、かなりのロングセラーを記録し、芸能人のプレイヤーも多く、発売半年弱も経ったようなところで、朝の情報番組「ZIP!」で取り上げられるなど、息の長いセールスを記録しています。「フェス」イベントでは各種企業のタイアップや、まさかの公的「佐賀県」ともタイアップするなどプロモーションの新たな可能性を切り開きました。
企業とのタイアップは計画的に企画されたものでしょうけども、「佐賀県」は発売前から計画されていたとは到底思えない。各種企業とのタイアップが上手く言ったからこその証左であり、話題的にも抜群でした。コンテンツを長く活かすことは売り上げ的な理由にとどまらず、当初の「予定外」を引っ張ることができることにもあるのかも、しれませんね。

見る限りでは、スプラトゥーンのブキ・ステージアンロックに否定的な人は見かけない印象でした。
もはやプレイヤーもデータを解析し、アンロックコンテンツを暴いてすらしまう時代です。
印象を操作するためには、アンロックを行う純然たる理由を心理的にすりこませることが必要な時代なのかもしれませんね。
その点を考慮すれば初めは「王道」「基本」たるブキやステージを陳列し、徐々にテクニカルなブキやステージをアンロックしていくという、「プレイヤーの純度」に合わせた解放はものすごく道理に叶っていると思いました。
この手法は、対戦系のゲームでしかできないアンロックですが、是非とも王道になってほしいものですね。

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